リサイクルを知ろう

紙のリサイクル

再生可能な「古紙」は、さまざまなところから発生しています。家庭からは、読み終えた新聞や雑誌、オフィスからは、不要となったコピー用紙などがたくさん出ますし、デパートやスーパーからは、ダンボールが大量に発生して、印刷・製本工場からは、刷り損や断ち落としなどの紙が出ています。また、売れ残った雑誌や本は、返本センターへ戻ります。こうしてさまざまなところで古紙は、発生しています。このうち、家庭で発生した古紙は、チリ紙交換や。町内会や子ども会もしくは地方自治体の資源ゴミ回収などによって集められます。企業やデパート、印刷工場などからは、一度に大量に古紙が発生します。各地でまとまった古紙は、回収業者により回収されて古紙問屋に集まります。古紙問屋に集まった古紙は、選別・梱包(約1tの直方体にプレス)され、古紙ヤードに保管されていきます。 製紙メーカーは、古紙問屋から古紙を購入し、購入された古紙は、全国各地の古紙ヤードから、製紙工場へ運ばれるというわけです。

 

回収した紙は古紙として再び紙の原料となりトイレットペーパーや、段ボール、白板紙の原料となる場合が多いですが、最近は新聞や雑誌を含む紙製品の多くに「この商品は再生紙を使用しています。という注釈が書かれています。また、同じ紙であっても、品質が高いものから低いものにされる場合、厳密にはリサイクルではなく、カスケード利用に分類されます。牛乳パックはバージンパルプ(リサイクル素材を含まないパルプ)から作成されていて繊維の品質が高いものとして流通しますが、回収された古紙はトイレットペーパーや板紙といったものに加工されていて、有効に利用されることが多くないります。用途に特化した紙が作られるようになるにつれて、感熱紙を始めとしてリサイクル上の問題となる禁忌品が増えており問題視されている。ちなみに、シュレッダーで処理された紙は、用途によってはパルプ繊維が切り刻まれているため再生には不利になります。

 

また、日本の新聞紙は全体で800万 - 1000万部、割合にして1割前後が消費者へ流通されることなく販売店からそのままリサイクルにまわされています。これが日本での、古紙回収率が高い一因でもあるといわれています。また、段ボールは器包装リサイクル法の除外なのですが、リサイクル率は100%を超えています。この理由としては海外からの梱包による持ち込み分が、日本のリサイクルルートにのるからです。また、古紙利用率自体も9割を超えており、ラミネート等リサイクルが困難なものもあるのですが、徐々に段ボールにもリサイクルマークが浸透してきています。

 

国など公的機関が率先して再生品などの調達を推進し、環境負荷の低減や持続的発展が可能な社会の構築を推進することを目的としている法律、グリーン購入法では、白色度と古紙配合率70%以上という規定があります。政府や自治体が調達する紙物品を100%再生紙と指定していることが多いのですが、紙は100%古紙で生産し続けることは不可能で用途によって配合率を決めることが望ましいとされています。また、再生紙を作る工程において必要以上に石化エネルギーを消費している紙はトータルとして決して地球環境にいい商品とはいえません。最近では紙を作るために熱帯雨林や天然林を伐採することなく、遊休牧地や荒廃地にユーカリ・アカシアを植林したものをチップ輸入してパルプから作られた紙が大半を占めていますが、このような管理された持続可能な森林から生産された木材チップを使用したバージンパルプから作られた紙でも、グリーン購入ネットワークでは「印刷・情報用紙」ガイドラインに明記しています。中国などにおける需要増による古紙の高騰、脱色工程の手間と設備コストなどによって、バージンパルプ紙と同様に使用可能な高品質の再生紙の製造はメーカーにとって負担が大きいのですが、そうした事情が消費者には十分理解されていません。このいったこともあり、2008年初頭には、多くの大手製紙メーカーが再生紙の古紙配合率を偽装表示していた事が発覚してしまい。現在「リサイクルの優等生」と言われていた古紙リサイクルの構造的な問題が浮き彫りとなっています。

recommend

朝日新聞
http://www.asahi.com/
俳優になるためのレッスン
http://www.voice-training.jp/

最終更新日:2014/10/2